IKARによる低体温症の現場での治療勧告

(2) 現場での治療優先順位(triage) ---死亡者を見極める

  • 心停止した重症低体温症者は数時間の心停止後でさえ、蘇生に成功しうる。それゆえ、救助医は現場で死亡判定する前に、低体温症Ⅳ°を除外しなければならない。心電図と野外での体温計(ⅡⅢは鼓膜音でも可・ⅣⅤは食道温を推奨)は一助として用いられる。間違った蘇生の指示は救助チームを不必要なリスク下におくことになる。
  • 致命的な外傷を除外した後、胸郭と腹部の硬直、核心温、心電図で決定する
  • 血清カリウム値は窒息(雪崩埋没、溺水等)を伴う低体温症に対し、近隣の病院で測定し、救助(蘇生)優先順位の基準の1つとしてだけに用いる。現場での血清カリウムの測定は、まだ議論のある点である。
  • 近年、ある病院では、患者血液を完全にヘパリン化せずに人工心肺による復温の実施を提案し始めている。救助医は、外傷を伴う低体温症Ⅳ°なのか、外傷死に引き続いて体温が低下したのか、判断を下さなければならない。
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