雪崩に関する医学

雪崩の死因と生存率(2)〜死因・時間構築・安全デバイス

国別死因

解説:死因の最多は窒息です。外傷の頻度は地域差があります。共通して言えるのは、低体温症が死因となることは非常に少ないということです。ということは、引き出した後、通常必要なのは、速やかな心肺蘇生(人工呼吸+胸骨圧迫)です。注意:最近、胸骨圧迫だけでいい(hands only)、という救命処置方法があります。これは都市部の主に心臓発作を想定したものです。雪崩は窒息が主たる死因です。人工呼吸は必ずします!

1st&2nd drop


解説:地域・気候毎に違いはありますが、共通した概念は、第①相のfirst dropまでに埋没者を引き出すこと。居合わせた仲間で迅速に掘り出す、適切な処置をする、これが大事になります。そしてsecond dropまでに組織救助が到着し、生存を諦めずに捜索・救命をすることです。最近、酸素不足、二酸化炭素の蓄積は、体温の低下を早める、という報告がされています。つまり③④相まで埋没していても、体温の低下が著しければ、むしろ脳や心臓の機能が温存でき、蘇生できた事例が報告されています。諦めない!

レスキュー別生存率


解説:ここで、セルフレスキューとコンパニオンレスキューの言葉を整理します。
 セルフレスキュー:自己脱出
 コンパニオンレスキュー:居合わせた仲間によるレスキュー
やはり、第①相のfirst drop、居合わせた仲間によって引き出して、処置することが、高い生存率を示しています。
迅速な救助がカギ!
 
デバイスと生存率

解説:ここまででわかってきたように、外傷、窒息が主たる死因をしめ、埋没時間が生存率を左右しています。安全の為のデバイスは、医学的にも根拠が認められてきています。


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