アラスカ州寒冷障害へのガイドライン2003(2005改訂)

(8)雪崩救助 -2.総論

  • 雪崩事故は医療的緊急事態である。15分以内に救出された人々の高い生存率は、続く20分で急落するので、犠牲者はその仲間により場所を同定し、救出されなければならない。現場の人々は、その地帯が安全ならば、迅速な捜索を開始しなければならない。救助を呼ぶ前に15分は探す。しかし、もし携帯電話などがすぐに使えるなら、救助要請を直ちに行うのは現実的である。
  • 医療従事者と捜索犬(訓練士と共に)を可及的速やかに現場に運ぶよう努める。特に、雪崩から90分以内に。しかし、現場の安全が第一に考慮すべき点である。救助者が現場作業を開始する前に、経験ある雪崩安全判断者が現場の安全を確認しなければならない。
  • 埋没から35分稲以内の犠牲者は、迅速に引き出さなければならない。もし埋没者が重篤な状態にあれば、それは窒息か外傷によるであろう。完全な埋没(頭と体幹の埋没)後は、病院に搬送し、入院の上で24時間は経過を診る。
  • 埋没時間が35分以上の犠牲者は、低体温症かもしれない。救出は可能な限り丁寧にすべきである。
  • Air pocketは生存に必須である。救助者はAir pocketを探す。すなわち口と鼻の周囲にいかなる隙間でも存在するかを見る。口と鼻と、両方が完全に塞がれた時のみ、air pocket無し、とする。
  • 心停止患者の治療は、埋没時間の長さ、体温、air pocketの存在による。
    埋没から35分以内の患者は低体温症ではないと想定される。もし患者の脈が触れないなら、窒息か外傷による。胸骨圧迫は30分間施行すべきである。
    埋没から35分以上の患者は、低体温症であると考えられる。もしair pocketがあるか、不確かなら、胸骨圧迫を施行するかの決定は低体温症ガイドラインに従ってなされる。もし核心温が測定でき、32℃(90°F)以上なら、標準的なACLSプロトコールに従う。
  • 低体温症は低体温症ガイドラインに従って治療すべきである。
  • 外傷は外傷ガイドラインに従って治療すべきである。

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